親方とはお嬢さんを通じて昨年5月、還暦土俵入りの前日に初めてお会いし、
そこから何度かお会いする機会がありました。
年末には朝稽古を見学させていただき、親方の隣でちゃんこもいただきました。
その数日後の九重部屋の餅つきにも伺いました。
年が明けて、1月の大相撲観戦に「オニ行かないか!」と誘っていただき、
人生初の大相撲観戦を最前列で体験しました。
4月には日本橋三越での個展にご家族で観に来ていただき、1時間ほど談笑しました。
5月の大相撲観戦にも誘っていただきました。
その数日後、「月刊美術」誌面での対談企画を引き受けてくださいました。
知り合って間もない僕を相撲観戦に誘っていただいたのも、
きっと僕の作家人生の糧になると思っての事だと思います。
(今思うと既にあの時にはかなり体調も悪かったはずなのに)
三越個展にいらした際、入口で立ち止まり開口一番「あれ良いな!」と気に入ってくださった
作品を九重部屋の稽古場に飾っていただいたり、5月場所の忙しい中、対談をしていただいたり…
ここでは書き尽くせないほどの影響・刺激を与えてくださいました。
初めてお会いしてからたったの1年ちょっとでしたが、間違いなく僕の作家人生の芯の部分を強固にしていただいたと思います。
弔問に伺い、親方の顔をみてお別れの挨拶をすることができました。
天国の親方に「な〜にやってんだオニ!」と笑われないよう、
鎧のような信念をまとい、強い意志をもって作家の道を歩みたいと思います。
本当にありがとうございました。
瀧下画伯と深い親交がおありだったのですね・・
お2人のご親交を伺うにつれ、
千代の富士関のお人柄が偲ばれます。
お写真を拝見していて、胸に詰まる想いも
致します。
ご冥福をお祈りします。